アニメある日はアニメ曜日

アニメ視聴記録

2025/7/21 2025年春アニメの感想残り

すでに夏アニメが始まっているが

とりあえずその後見た分だけの春アニメの感想をまとめておく。

 

前橋ウィッチーズ

1-12話

 まずOPが良いので、それだけで評価が高まる。

 登場人物の背景や一話ごとのシナリオが上手く作られており、引っかかりや伏線には回答がしっかりと用意され起承転結のテンポが良いため退屈することのない良いアニメだった。

 しかし作品のテーマの一つである『応援』という要素は最後まで納得ができなかった。

 決断や価値判断が行われる様々な場面にて「それを決めるのは◯◯ちゃん(本人)だから」と自他の境界線を明確に引き続ける様は異質に見えた。悪く言えば主人公らの『応援』とは『責任を負わずに済む距離から他人に関わる』という冷徹な行為なのではないだろうか。

 また作中の置ける『応援』行為が『背中を押す』という意味付けで終わってしまったのは作風が子供っぽい印象で終わってしまった。(いや、アニメは子供に向けて作られるものなんですがね……)
 社会人(労働者)までライフステージが進むと、『応援』とは『金を払う』『労働力を提供する』など、自身のリソースを他人の為に削って提供する行為を指すことがある。それと比べると、資産を持たない学生であり、かつ時間や量力を提供するほど他人と距離を縮めない主人公らの『応援』は幼稚なままで終わってしまった。

 第4・5話のマイ回や最終回の店に関する決断などは『自身のリソースを提供する』応援の一環とも捉えられなくもないが、マイ回でリソースの提供の仕方を間違えたまま学習せず、廃棄物処理かのようにリソースを切り離すと同時に相手との関係も断つ行為を最終回でも繰り返してしまったのは残念だった。

 主人公ユイナが『薄っぺらくペラペラ』な存在であることは序盤と終盤の複数回で言及されるのは、魔女見習い活動が『アニメーション』の暗喩であるという補助線と捉えらられる。主人公らの魔女見習い活動が『背中を押す』範囲を超えないのは現実の『アニメ』作品が視聴者の人生活動に直接貢献することが無いことと一致している。構図を一致させているという点では正しいのだが、正しさからはみ出ない分だけ面白みには欠ける時があった。

 

LAZARUS

 第12話 第13話

いい旅アニメだった。

本作はどうしても『カウボーイビバップ』と比較される立場にあるのだが、それと比べると本作は楽曲力や人情話力がどうしても足りていなかった。

背景美術やアクションは常に優れていたので、楽しみ方を合わせれば良いアニメだった。


アポカリプスホテル

第8話

 時間経過を大胆にするだけでSF感が出る手法って発明なのかもしれない。

 

第9話

 まさか『サマーウォーズ』を超えるチャメチャ冠婚葬祭アニメが爆誕するとはな。

 

第10話

 結局二人の死因って何だったんだろうか。長命さゆえに地球人の倫理がもはや通用しない差異をいまさらここで見せてくるとはな……。

 

第11話

 この話はみんな大好きにならざるを得ないでしょ。
9-10話とトリッキーな話が続いた後に、セリフを抑えたこんな真面目なエピソードを出してくるのはなぁ。ここまで散々「地球人とそれ以外」「有機と無機」というような人間との差異を出し続けてきたところで、「でも人間と同じで、逃れられないものがあるンすよ」と共通点を出してきたのは効果的すぎる。

 

第12話

 ついに人類がホテルを訪れるという待ちに待った展開。「永住する」か「住まない」の二択しか無いだろ、と思って見ていたが全く考えていなかった第三の回答が出てきて完全に脱帽。なぜ本作の舞台が『ホテル』だったのかという設定がここでさらに光るとはなぁ。いいアニメだった。

 

忍者と殺し屋のふたりぐらし

第10-12話

 両親が蒸発した同級生以外はみんな幸せになってよかった……。よかったのか?

 原作だと同級生に関してもその後なにかしらの進展があるのかなぁ。

 相手と同じ喪失を経験することで対等になれる最後の展開って『ヒックとドラゴン』みたいで好きだよ。

 

 日々は過ぎれど飯うまし

 第5-12話

 P.A.Worksといえばリアル路線労働ポルノアニメ(『花咲くいろは』『アクアトープ』)を得意とする苛烈なアニメスタジオと筆者は認識しているのだが、オリジナルアニメでこんな優しい作品をPAも作るんだ……。