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アニメ視聴記録

劇場公開 コードギアス 奪還のロゼ 第1幕

2024/5/10に劇場公開された『コードギアス 奪還のロゼ 第1幕』を観たので所感を書き留める。

ネタバレあり。

 

 

-----ネタバレなし-----

 

見る前の気持ち

→アクションは期待していたけれど、ストーリーやキャラの動かし方にはあまり期待せずに劇場に臨んだ。

 

・筆者はロボットアニメが好きなこともあり、コードギアスのアニメは全部観ている

・小説や漫画もだいたい追っている。ゲームもそこそこ

・劇場公開されるギアス外伝作品というと『亡国のアキト』がある

・『亡国のアキト』の長所として、は3DCGで描かれたロボットアクションが大変見応えがあった。

正統派なサザーランドやランスロットはもちろん、変則的な動きをするアレキサンダとヴェルキンゲトリクスのアクションはどこもカッコいい。その魅力は『アキト』全編を通じて衰えなかった。

・一方で『アキト』の短所として、多数の登場キャラや広げた物語舞台のわりにストーリーはさほど盛り上がらない不満があった。当時はユーロブリタニアの諸侯による策謀や政治激、アシュラ隊メンバーのイチャイチャなどを期待したが、在庫整理されるか空気になるかの扱いで終わってしまったのは残念。

・という不満が先行作品にあったため、最新の技術で描かれるメカアクションは素直に期待できるが、シナリオやキャラストーリーにはあまり期待できない心境だった。

・先行公開情報をチラ見するかぎり、なんか仲の良い兄弟が無双して悪いブリタニアをやっつける単純な話なんだろなー、くらいの予想しか持てなかった

・つまりスターウォーズEP7とかEP9みたいなノリかなと思っていた

・ギアスもそろそろルルーシュ・スザクに頼らない作品を作ってほしいなーという気持ちもあった。ガンダムシリーズでいうとF91的なね

 

■総評

→良作。人気シリーズの新規タイトルとして大変期待できる出来だった。

この先どういう展開になるのかワクワクしている。

 

■総評(各要素)

・ロボアクション

→及第点。ちゃんと綺麗で動いているが、単純にアクションの種類が僕の好みでなかった

 

・ストーリー

→展開やテンポが非常に早いため、かなり快適で好感。

事前の予想や期待を裏切るような情報や展開を高速で消化しており、観客をこれからどこへ連れて行くつもりなのか、いい意味で予想がつかないため期待が高まっている。

 

・キャラ

→役割や使い所を意識した上でキャラが動いており安心した。

キャラは「深く描く人物」と「あっさりで済ます人物」を潔く使い分けており、注目するべき対象がよく分かるように作られていた。

公開前情報で登場キャラ一覧を観たときは「こんなたくさんの人物を本当に上手く動かせつづけられるのか?」と不安だったが、それぞれに果たすべき作劇上の役割が与えられており、ちゃんとした計画した上でキャラクターとシナリオを動かしている感触があったので安心した。

 

-----ネタバレなし-----

 

 

 

 

 

 

 

 

-----ここからネタバレあり-----

 

■ロボットアクション要素

→絵自体は良いが「背後を取ったら勝ち」というアッシュ機の戦法にノれなかった

 

・なんかあんまり3DCGぽくないね

・地上戦ではあるが、銃を撃ってばっかりで剣戟はあんまりないな

・アッシュ機はすごく早い

・アッシュ機は速さを活かして敵の背後から銃や剣で一突きするのが得意らしい

・いやー僕はチャンバラや剣の駆け引きを見に来たのに、背後を取った方が勝ちっていう単純ゲーはちょっと残念だなぁ

・空中回転ジャンプが得意なのは分かったが、ちょっと動きが軽すぎないか?

・そう比較すると『アキト』のアクションはやり取りや重さを感じることができて好みだったな。

・戦場に罠を仕掛けるなど卑怯戦術をたくさんするのかと思ったが、そうでもないらしい

・ハーケンスラッシュを使用するシーンは多かったものの、そこまで驚くようなワイヤーアクションは無かった。『反逆』1期のランスロットや紅蓮はよく分からん跳躍やハーケンのやり取りを良くしていたのであるが……。

・話が進むとアッシュは元暗殺者らしいことが明かされた。アクションの背景にはそういう設定の裏付けはあるのね

・パンフレットを読むとやはり既存のKMFアクションとは差別化する意図があったらしい。まぁ単純に僕の趣味に合わなかっただけで、制作陣が思想を持ってやっていることならそれで良しとしよう。

・仲間レジスタンスが壊滅するときにちらっと出てきたクインアスラという機体はなんか近接アクションがかっこよかった。次章ではまた色んなKMFが活躍するだろうし、僕好みのアクションもいつかどこかで出てくることを期待しよう

 

■ストーリー

→テレビシリーズと同じ形式で展開と新情報をテンポ良く出しており、大変軽快。

驚きや萌えが各所に配置されており、退屈な時間がなかった。

今後どのような展開が起こるのか大変楽しみ。

 

・劇場で知ったのだが、本作の尺は1本75分ではなく25分×3本であった。

25分の中に「起承転結+クリフハンガー」するという構成を忠実に行っており、これにより『反逆』と同じ感覚で見ることができた。

結果として『アキト』のような間延びを感じる瞬間がなく、良い形式だったと思う。

 

・情報公開や状況変化のスピードが大変早いことから、単純に刺激的であった。

まずロゼに関する重大情報が第一話の時点で明かされたのは二重に衝撃的だった。

続いて第二話にてロゼとアッシュの人間関係が大変複雑であることが明かされ、これもまた衝撃的だった。

「仲良し兄弟が大活躍する」くらいの期待感で見に行ったのに、自分の雑な予想がたった2話で全て覆されてしまった。

いやこの展開は普通のTVアニメだったら5-6話あたりですることでしょ。

その札をもう1-2話で使っちゃうのは怖すぎる。

あと10話で一体何をする気なんだよ……?

 

・展開だけでなく、役割を果たしたキャラが退場するスピードも物凄く早い。

それも「まとめて全員をただ殺す」とかではなく、ちゃんと見せ場を一つは出した上で退場するので役をやりきった感がちゃんとあって良い。

親切なことに、退場するキャラは「このキャラのことはあまり好きならないでください」と言わんばかりのヘイト言動を予めしてくれるので、「あ、コイツのことあまり好きになる必要ないな」と視聴者も前もって準備できるのでありがたい。

 

・第一話第二話でアクションをした後、第三話は急に萌えになった。

めっちゃゴリ押しで喫茶店回になったじゃん。

しかも謎の玉突き事故でアッシュがただの冷徹暗殺キャラではなく、愛嬌がめっちゃあることが明かされてしまった。

お前、そんなに喋れたんだ……。

そんなの視聴者がアッシュのこと好きになっちゃうじゃん。

今後アッシュがつらい目に合う展開が待っているだろうに、そんな一面を知ってしまったロゼや視聴者はどう覚悟しろっていうだろうか?!

このアニメの脚本は大変冷静で、尺が有限である以上、使い終わったキャラは即退場させ、捻出した時間で重要キャラの描き込みを増やすつもりらしい。

あまりにも正しいよ。

 

・脚本があまりにも正しいせいで、第三話ラストで某キャラまでもが退場した。

物語舞台を成り立たせるためにそういう役柄が最初は必要だったことは分かるけれど、要らなくなった途端に即退場しちゃったのは脚本の決断が爆速すぎる。

 

・でも『反逆』を思い出すと第一話・第二話でルルーシュの背景がおおよそ明かされて、第三話でクロヴィスを殺している訳だから、このスピード感がコードギアスなんだよな感がある。

 

・第一章を観終わった感想としては「次に何が起こるか分かない」「何が起こっても不思議ではない」という印象を抱かせるような、スピードと緊張感がを持つストーリーだった。

次章では『反逆』本編でも難敵だったものが復活することが明かされており、それを今回はどう攻略するのか。攻略する上でどんなドラマが発生するのか。大変楽しみである。

 

■キャラ

・ロゼ

→鑑賞前と鑑賞後で印象が完全に変わるキャラだった。

言われてみれば一新された登場人物に対してどうやって視聴者に興味を持ってもらうかということを考えたときに、第一話の中で認識が裏返るような衝撃情報を出すのは正解なのかもしれない。

傭兵レジスタンスの癖に全然正体を隠さずに活躍しているなと思ったけれど、そういうことだったのかよ感を感じてしまった。

 

・アッシュ

→今作の中でも印象が特にコロコロ変わるキャラでだった。

動物好きで暗殺者で被害者で萌えもできちゃうキャラなんだ……。

ロゼとアッシュの人間関係には爆弾が潜んでおり、その爆弾はいつ爆発するのか。爆発したときに2人はどういう決断をするのかが大変気になる。

敵を倒すたびに相手の人生のダメ出しをするのが恒例らしい。

それって東映ヒーローぽいな???

全員分のコメントをちゃんとやりきって欲しいものである。

 

・ノーランド

→本作のラスボス枠。でも本章ではあまりどういう人物なのか分からなかった。

というより、そもそも目的を目的に行動しているのかも分からない。

ノーランドに圧をかけられていた部下は自殺したが、そういう失敗者即死刑なパワハラ運営なのか、部下が単純にビビりだったのかそれすらも判別がつかない。

サクヤを狙っていることだけが唯一の情報なので、そのあたりにどれだけ大きな事情を忍ばせているかが今後の楽しみ。

 

・アインベルクのみなさん

劇場に行く前には「こんなたくさんのキャラ描き切れるわけないだろ」と諦めの境地であったが、ヘイト芸をちゃんとやってから死んでいくので安心した。

1話に1人のペースで敵としてきっちり死んでいくので、そういう役柄のキャラということで安定感がある。

視聴者も彼らのことを好きになる機会がないので、造形の良いサンドバックとして優秀である。

いや、こうして文字にするとひどい扱いを受けているキャラのように見えるけれど、特になんの活躍もなくフェードアウトしていった『アキト』のアシュラ隊のみさなんと比べると、脚本的には断然輝いている。

特撮作品の怪人や怪獣と同じである。

専用KMFもそれぞれ個性的なので、敵キャラとして本当に申し分ない。

 

・カリス

コードギアスシリーズ』は歴史設定なども比較的頑張っており、そのなかでブリタニア皇族にまつわる設定も色々おもしろいものがあるので注目されがちである。

『反逆』ではチョイ役だった皇族キャラも、外伝漫画『相貌のオズ』で再登場したりするからね。

そんなわけでカリスもコードギアスの世界設定を大いに広げてくれるキャラクターだと期待していたんだけれど……。

 

・前作本編キャラの皆さん

本章では出番控えめだったが、次章ではもっと色々出てくるらしい。

ロゼもおそらく今後はギアス絡みのトラブルを抱えて出すと思うが、ジェレミアさえ登場してくれれば何とかなりそうな気がする。

こういう外伝作品では外伝主人公より本編キャラの登場を期待してしまうことが多いけれど、『ロゼ』に限っては前作本編キャラより今の新主人公らの動きの方が気になっている。

お互い共存するような形で活躍してくれたらいいなぁ。

 

・他レジスタンスのみなさん

なんか癖があってめっちゃ既視感ある見た目をしているが、なにかの作品のパロディか?『ガンソード』?

 

■その他

・ネオ・ブリタニアレジスタンスも、機体にフロートユニットが付いていなかったけれどなにか事情があるんだろうか?

 

・一体なにをどうすればダモクレス要塞を再建できるんだよ!?!?!!

いや、このさい理屈はいくらでも作れるだろうから、そのシチュエーションで面白ことをぜひともして欲しい

 

ブリタニア帝国解体後も執拗に差別芸を続けているネオ・ブリタニア民度が素朴に怖すぎる。

 

・カリスはネオ・ブリタニアの第100代皇帝らしい。それって99代目のルルーシュは認めていて、100代目のナナリーは認めていないってこと?

なんか微妙だな。101代目じゃダメだったのか?

もしくは旧来のブリタニア帝国の正統継承者を名乗りたいなら、シャルルの後継として自身が99代目を名乗っても良いとは思うんだけれどなぁ。

ただルルーシュを皇帝と認めているのであれば、ナイトオブゼロの搭乗機でもあるランスロットタイプのKMFを復刻させるかもしれない。

敵でもいいからランスロットタイプのKMFが動くところをまた劇場で見たいなぁ。

 

・LLとCCが行っているとされている「ギアスの欠片探し」が何なのか筆者は未だに分かっていない。「ギアスの欠片探し」と「ギアスのばらまき」が両立する行いなのかも分かっていない。

今後『ロゼ』の物語がギアス絡みのトラブルとして悪影響が拡大するようであれば、この2人も再登場するような流れになるのかなぁ?